あいち知多牛
愛知県の銘柄牛の一種です。
黒毛和種「あいち知多牛・誉」、交雑種「あいち知多牛・響」、ホルスタイン種「あいち知多牛・柔」の種別でその定義に基づき、
生産者を年度毎における協議会会員名簿登録者の限定としております。黒毛和牛の肉質等級3以上で、交雑種は2以上のものを認定しております。
愛知県内で1年以上肥育されていました。
ブラウンスイス種やシンメンタール種、ショートホーン種などの外国の牛が次々に、明治時代に輸入されて、国営により種畜牧場を中心にした、交雑種の生産が始まったのです。
外来種とかけ合わせることで体が大きくなるので、牛乳(ミルク)がたくさん出るようになった反面、動作が鈍くなり、足も弱ってしまい、農業用としては扱うには非常に不向きになってしまったのです。
当時は良い評価はなかなか得られなかったものの、昭和60年代頃になると交雑種の生産量は増え始めたのこのころです。それ以来ですが、少しずつ少しずつ日本全国に普及していきました。
農林水産省の畜産統計でも、牛肉の輸入自由化に伴って交雑種の飼養頭数がよく掲載されるようになりました。
交雑種は牛一代雑種牛、F1とも呼ばれています。
交雑種とは、ホルスタイン種やジャージー種などの乳牛と黒毛和種、褐毛和種などの肉牛のあいだに生まれた子牛のことを指しています。
ただし、交雑種(肉牛)となるのは、その子牛が雄の場合のみに限ります。日本では、おもにホルスタインの雌牛と黒毛和種の雄牛をかけ合わせて誕生する「牛」が基本的に多いです。
基本的に毛色は黒ですが、白い斑点が体の一部に出ることが多いと言われています。
肉は大きいのですが、サシが入りにくいという観点から、価格的にはお求め安い価格になります。また、その肉質に関しては、父牛や母牛がどれだけ優秀かどうかで、かなり差がでてきます。
交雑種は、子どもを産んだらすぐに引き離されてしまい。人工哺乳で子牛は育てられるのです。
生産時のコストをなるべく抑えることで完成した、肉質をよくするために作られた品種。
そのほか、黒毛和種などの純粋種に比べても病気に対する抵抗力が強いのと同時に、
粗飼料の利用性に優れているので、成長が他の牛に比べてもかなりはやいことが、交雑種の特徴として挙げられます。